『作りたい女と食べたい女』は、ゆざきさかおみさんによるSNS発の漫画作品です。料理を作ることが好きな野本ユキと健啖家の春日十々子が料理を通して交流を深めていく物語で、2022年にはテレビドラマが放送されました。
シリーズ累計発行部数が80万部を突破している人気の作品ですが、SNS上には「作りたい女と食べたい女は気持ち悪い」という声もあります。なぜ『作りたい女と食べたい女』は気持ち悪いと言われているのか、その理由を調査してみました。
『作りたい女と食べたい女』が気持ち悪いと言われる理由
『作りたい女と食べたい女』が気持ち悪いと言われる理由は、主に以下の3つです。
- グルメ系だと思っていたら恋愛系
- LGBTQの恋愛をテーマにしている
- 2人の行動がおかしい
それぞれ詳しく掘り下げていきましょう。
グルメ系だと思っていたら恋愛系
『作りたい女と食べたい女』は、料理が趣味の派遣社員・野本ユキが大柄で健啖家の春日十々子に料理を振る舞うことで、2人の仲が深まっていく物語です。最初の方は「女性同士の友情にほっこり」という雰囲気なのですが、話が進むにつれて徐々に恋愛の要素が入ってきます。
グルメ系・友情系の作品だと思っていた視聴者からすると、恋愛要素が強くなったことで「気持ち悪い」と感じてしまったのかもしれません。
LGBTQの恋愛をテーマにしている
『作りたい女と食べたい女』は、料理・グルメ系のジャンルであると同時に女性同士の恋愛も取り扱っている作品です。ゲイカップルの2人暮らしを描いた『きのう何食べた?』を始めとして、近年はLGBTQの方が登場するドラマが増えてきましたよね。
しかし一方で「何でもかんでも恋愛に結び付けるのは気持ち悪い」という声も。ライトにドラマを楽しみたい層からは「テーマが重すぎる」として嫌悪感を持たれているようです。
2人の行動がおかしい
『作りたい女と食べたい女』が気持ち悪いと言われる最後の理由は、野本ユキと春日十々子の行動がおかしいところ。具体的には、そこまで親しくない隣人に料理を振る舞う野本さんの行動が「気持ち悪い」と言われています。また、親しくない隣人の手作り料理を食べる春日さんに対して「理解できない」という声もあります。警戒心が無さすぎる2人の行動が、視聴者に違和感を与えてしまったようですね。
『作りたい女と食べたい女』が炎上した理由は他にも!
『作りたい女と食べたい女』が気持ち悪いと言われる理由をご紹介してきましたが、実は「気持ち悪い」以外にも炎上した理由があります。
- 料理の調理法に問題がある
- 料理が美味しくなさそう
- 会食恐怖症の描き方
それぞれ詳しく見ていきましょう。
料理の調理法に問題がある
『作りたい女と食べたい女』には料理シーンがあるのですが、作中の「ローストビーフの調理法」が問題となり炎上しています。ドラマでは、牛肉の表面を焼いた後にアルミホイルで包んで余熱で温める方法が紹介されましたが、食品安全委員会はこの方法では不十分だとして注意を促しました。しかしNHK側が問題のシーンをカットせずにそのまま放送してしまったため、視聴者から批判の声が上がったようです。
料理が美味しくなさそう
『作りたい女と食べたい女』が炎上しているのは「料理が美味しそうに見えない」という理由もあります。コンクリート打ちっぱなしの薄暗い部屋で料理を食べるシーンについては、料理まで暗く見えてしまうことを指摘する声が上がっていました。料理は作品のテーマのひとつでもあるので、美味しそうに撮ってほしいという視聴者が多かったのでしょう。
会食恐怖症の描き方
登場人物の1人である南雲世奈の「会食恐怖症」の描写がおかしいことも指摘されています。会食恐怖症とは、食事に対する強い恐怖感があり、人前でご飯を食べると震えや吐き気に襲われてしまう症状のこと。作中では「会食恐怖症は液体で解決する」という趣旨の描き方をされており、これに対して「差別的」「都合よく描きすぎ」といった批判の声が寄せられました。
まとめ
『作りたい女と食べたい女』が気持ち悪いと言われて炎上している理由をご紹介しました。最初はグルメ系の作品だと思っていたら、女性同士の恋愛要素が徐々に出てくるところが「気持ち悪い」と言われている理由のようです。ローストビーフの調理法に問題がある点や会食恐怖症の描き方がおかしい点も炎上している一因でした。連載中の原作漫画が今後どういった展開になっていくのか注目ですね。