集団生活の中で必ずと言っていいほど起こるのがいじめですよね。
それは幼稚園でも起こっています。
幼稚園児のいじめと聞くと「こんな幼い年齢でいじめられることなんてあるの?」と思われるかもしれません。
しかし、幼いからこそ起こるいじめもあるようです。
我が子はいじめられるタイプの子なのかと心配になってしまいますよね。
そこで今回は幼稚園でいじめられるタイプはどんな子なのでしょうか。
そして、いじめの事実を知った時、親や幼稚園はどんな対応をしたら良いかについて調べてみました。
幼稚園でのいじめはおさまらない?
精神的に幼いからこそ、幼稚園でのいじめはなかなかおさまらないとも言われています。
4歳〜5歳は中間反抗期と言われていて、わざと意地悪をしてくる子が出てくるんです。
その意地悪も小学生や中学生のような陰湿なものではありません。
精神的に幼いからこそ、もっとわかりやすくダイレクトないじめが多いんです。
では幼稚園で起こりやすいじめとはどんなことがあるのでしょうか?
- 仲間外れ
- 言葉によるいじめ
- 言葉より先につい手が出てしまう
仲間はずれ
仲間外れというのはよく聞きますよね。
「〇〇君は入れてあげないよ」「〇〇ちゃんとは一緒に遊ばないよ」などと言ったことです。
悪気はないとしてもそう言われてしまった子は傷ついてしまいますよね。
言葉によるいじめ
言葉によるいじめとは、幼いからこそ思ったことをすぐ口にしてしまうということではないでしょうか。
言葉より先につい手が出てしまう
そして精神的に幼いからこそ、言葉よりも先に手が出てしまうということもあります。
ただ、まだ小さいので悪気がない場合もあり、難しい問題ですね。
では、幼稚園でいじめられるタイプとはどんな子なのでしょうか?
幼稚園でいじめられるタイプの子について
体が小さい子
3歳〜5歳は体格差が大きく、体が小さい子はいじめられやすいようです。
しかし陰湿なものではなく、おふざけの延長線上のように「ちびー」と言ったりするようなことです。
昔からある意地悪のひとつでもありますよね。
しかし実際に「ちび」なんて言われたら傷付きます。
でも言った側の子に悪気がないこともあるようで、これも幼稚園でのいじめがおさまらない原因のひとつかもしれません。
おとなしい子
おとなしくて、おっとりしたタイプの子は、自己主張ができない子が多く、嫌だと思ってもうまく断れずに素直に従ってしまう傾向があるため、活発な子にいじめられやすいようです。
活発で自己主張ができる子からすると、「何を言っても言うことを聞く子」と思われてしまうのかもしれませんね。
先生からしても、おとなしい子は手がかからない子と思われがちで、その子がいじめを受けていたとしても気付きにくいのではないでしょうか。
本当なら、おとなしい子ほど気にかけてあげるべきだと思います。
自己主張できずに1人で抱え込んでいるなんて、考えただけでも胸が痛くなりますよね。
何か他の人と違う子
いじめられやすいタイプの中で何か他の人と違う子というのが挙げられます。
具体的には、行動が他の子より遅かったり、精神面でも他の子より幼いというようなことではないでしょうか。
そういう子がいじめのターゲットにされやすいというのはあるようです。
いじめている側はただからかっているだけのつもりかもしれません。
ただ、他の子と違うというのは決して悪いことではありませんし、いじめの原因になるのはおかしいと思います。
成長は人それぞれですし、幼児期は特に個人差が大きい時期なので仕方がないですよね。
いじめについて親や幼稚園はどのように対応するべき?
もし、我が子がいじめられていると分かった時、親はどのように対応するべきなのでしょうか?
幼稚園に行きたがらなくなったり、笑顔が減ったり、お友達の話をしなくなったりと子供からのSOSのサインがあるかもしれません。
それに気付いた時、親はどんなことをしてあげられるのでしょうか。
また、幼稚園側はいじめがあると分かった時、どんな対応をするべきなのか、まとめてみました。
- 無理に話を聞き出そうとしない
- ゆっくりと話を聞いてあげる
- 安心させてあげる
- 幼稚園の先生に事実を伝え、相談する
子供は自分がいじめられているということを親に言い出せない場合もあります。
そんな時は無理に話を聞き出そうとするのは逆効果だと思います。
でも親ですから心配になりますよね。
話を聞いてあげたいという気持ちにもなると思います。
だからこそ、無理に聞き出そうとせずに、子供の気持ちをリラックスさせてあげて、話しやすい雰囲気を作ってあげるのが良いのではないでしょうか。
子供のほうから話してくれた時は、焦らずゆっくりと話を聞いてあげるのも大切な事です。
また、子供を安心させてあげることも必要だと思います。
「あなたは何も悪くないよ」と伝え、どんな時でも1番の味方でいることを伝えてあげてほしいです。
そうすることで子供は安心できます。
安心できれば、幼稚園であったことも素直に話してくれるようになるのではないでしょうか。
そして、いじめの事実を幼稚園側に伝えて相談するというのも大切です。
相談をした時、先生達はどんな反応をするのか、どんな対応をとってくれるのかがわかります。
それによって、この幼稚園に通わせ続けて良いだろうかと感じることもあるかもしれません。
そうなれば、転園させることも視野に入ってきますよね。
選択肢が広がり、子供を安心して通わせられる幼稚園に巡り合えるかもしれません。
では幼稚園はいじめの事実を把握した時、どんな対応をするべきなのでしょうか。
- いじめの事実確認をする
- いじめる子、いじめられる子の両者から話を聞く
- いじめられている子に対して安心させてあげる
- いじめる子の家庭環境に目を向けてみる
まず、幼稚園側はいじめの事実確認をしっかりとすることが大切です。
園内でどんなことが起こっているのかを把握する必要があります。
そしてそれを見て見ぬふりをせず、しっかりと受け止め対応することだと思います。
いじめられている子の親から相談を受けた場合は親身になって話を聞いてあげてほしいです。
そして、具体的にどんな対応をしていくのかを親に伝えることも大切です。
事実確認を行った後は、いじめる子といじめられている子両方から話を聞くことです。
どちらか一方だけの聞き取りでは偏ってしまうのでよくないですよね。
さらに、いじめられている子を安心させてあげてほしいと思います。
親に取ってほしい対応と同じで、担任の先生からも「大丈夫だよ。先生がお話してみるからね」と言ってもらえたら安心できますよね。
そしていじめられている子だけではなく、いじめる子にも声掛けは必要だと思います。
頭ごなしに叱るのではなく、いじめる子に対しても寄り添ってあげてほしいです。
なぜなら、いじめる子の多くは家庭環境や親子関係に問題があることも多いからです。
家庭内でストレスを抱えていて、それを幼稚園で発散しているというケースも少なくありません。
いじめる子も自分が悪いことをしているという自覚がある場合もあるので、叱る前に話を聞いてあげる事というのも大切です。
そしていじめる子の親と話す場を設け、事実を伝えつつも、対応策を一緒に考えていくというのが望ましいのではないでしょうか。
どちらにせよ、幼稚園側の対応次第で「いじめ」という事態が変わってくると思います。
幼稚園でいじめられるタイプはどんな子?親や幼稚園の対応方法は?まとめ
今回は幼稚園でいじめられるタイプはどんな子?親や幼稚園の対応方法は?についてまとめてみました。
- 幼稚園でいじめられやすいタイプは体が小さい子やおとなしい子、何か他の人と違う子がある
- 親が取る対応方法は子供を安心させてあげて、ゆっくりと話を聞いてあげること
- 幼稚園が取る対応方法は事実確認をしっかりとした上で、いじめている子といじめられている子の両方から話を聞き、両方に寄り添った対応をすること
集団生活の中で完全に防ぐことができないと言われている「いじめ」ですが、親や幼稚園の対応次第で少なくなっていくのではないかと思います。
幼い子供の心の健康を守るという意味でも、適切な対応をしてほしいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。